よく比較される投資信託とヘッジファンドですがどのような違いがあるのでしょうか。投資信託は身近で、ヘッジファンドはあまり聞きなれないと言う方がほとんどかもしれません。
そこで、両方の簡単な紹介と比較をこの記事ではしていきたいと思います。
投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの資金にまとめてファンドマネージャーが株式や債券などで運用をするといったものです。
投資が成功した際には、その成果を貰えるといった資産運用の一つになっています。しかし、運用がうまくいかずに投資額を下回る場合もあり、そうした場合は元本保証がされていないので損失が生まれてしまいます。
投資信託では主な投資対象が国内株式であり、市場の動向に大きく左右されます。その為ハイリスクハイリターンな運用をすることになります。
また、相場に合わせて投資比率を変えると言うことはせず、常にファンドの資産いっぱいに株式を保有する、フルインベストという形をとります。ベンチマークを上回るということを成果目標とされています。
ベンチマークとはファンドの投資対象にあった指標で、株価指数が上がればそれを上回るものを目指すという相対収益を上げるという特徴があります。
フルインベストなので、株価が下がる時にはファンドの基準価額を上げることは困難になる為、保有株式を値下がりしにくいものにシフトチェンジして値下がりを抑えます。
そもそもヘッジファンドって???
ヘッジファンドとは「いかなる状況においても顧客のお金を増やす資産運用のプロ集団」です。そもそもヘッジファンドという語源を辿ってみましょう。
ヘッジとは生け垣のことでそこから防御策であったり、さらには損失を防ぐ回避するという意味に発展しています。次にファンドとはもとはラテン語のfondusの「底」を意味しています。そこから基金といった意味になっていきます。それらが組み合わさってヘッジファンド=リスクを回避しながら預かったお金を増やす基金といった意味になっていきます。
そしてヘッジファンドは買い(ロング)だけでなく売り(ショート)も使い、さらに様々な金融商品も組み合わせてリスクを減らしながらハイリターンを狙うようないまの運用姿勢になっています。ヘッジファンドと聞いて悪いイメージを持つこともあると思います。
それは顧客であるあらゆる投資家の資産を増やすことに関してはあらゆる手段をとるヘッジファンドもあるため、その姿勢が悪い印象を与えているのかもしれません。
ただヘッジファンドへ投資している投資家の目線でいうと資産運用のプロとしてお金を増やしてくれているのでとても心強い味方として言えます。
ヘッジファンドに投資する富裕層の実態
欧米の富裕層を中心にヘッジファンドへの投資が盛んになってきています。一般的にヘッジファンド投資は年利10%以上の利回りが見込める上にハイリスクハイリターンなヘッジファンドだと年利50%を超えるファンドもありました。
年利50%というと1000万円投資していれば、1年後1500万円になっているということです。これはかなり大きい数字だと思います。預けている期間は投資家はなにもせずに手間がかからないので何もしなくてもお金がお金を生む状態になるということです。
そういったことが珍しくないため富裕層の中ではヘッジファンド投資が年々人気になっていっているということでしょう。
まず、投資信託では相対収益を、ヘッジファンドでは全体収益を追求するという違いがあります。相対収益では相場全体の流れを投資家が判断する必要があり、景気の良し悪しに影響を大きく受けてしまいます。
一方で、絶対収益を追求するヘッジファンドでは、景気の良し悪しなんて関係なしにプラスの利益を目指すのです。
では、実際に投資をする場合どのような違いがあるのでしょうか。
最低資金の違い
投資信託では数千円から数十万円という少額からスタートすることが可能です。しかし、ヘッジファンドでは最低1000万円からはたまた最低1億円というファンドも存在しています。
この最低資金の違いは二つの手数料の違いによって生まれています。
手数料の違い
投資信託でかかる手数料は、「販売手数料」と「信託報酬」がかかります。販売手数料は投資信託を購入する際に徴収されるもので購入額の0~3%ほどです。信託報酬は投資信託を持ち続けていると年に1度かかる手数利用で年率2~5%となっています。
ヘッジファンドでかかる手数料は「管理手数料」と「成果報酬」の2つになっています。管理手数料はファンドを維持するための費用で現在平均1.2%程です。成果報酬は収益を上げられた場合、収益から約20%程を報酬として支払うものとなっています。
ヘッジファンドでは成果報酬という形で手数料を取っているので、運用がうまくいかなければヘッジファンド側も収益が得られません。その為、ヘッジファンド側は高いモチベーションで資産を運用してくれます。
大まかに投資信託とヘッジファンドを説明、比較しました。最低資金と、かかる費用に大きな違いがあるのがよくわかりましたね。
どちらもメリットデメリットが存在していますが、自分にあった資金に見合う投資を始めてみてはいかがでしょうか。
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